チェコのアイロン事情・パンツにもアイロンを!

2021年04月14日

チェコと日本の文化の違いは数えきれないほどありますが、私がチェコに来た当初に驚いたことの1つがアイロンがけ。とにかく、何にでもアイロンがけをします。
では、なぜアイロンがけをするのでしょうか?今回はチェコのアイロン事情をご紹介します。

<下着にもアイロンがけ>

チェコに着て驚いたことの1つがアイロンがけ。
チェコ人は本当によくアイロンがけをする!チェコ人の友人宅に行くと大きなアイロン台が出しっぱなしになっていることなどがあります。
ピシっと決めたいシャツや、しわしわになったものをアイロンするだけならまだわかるのですが、靴下やタオルなどもアイロンがけ・・・
日本で生まれ育った私としては結構衝撃をうけました。

え・・・パンツにまでアイロンかけるの・・・?!

そう、下着にもアイロンがけするんです。
私の周りだけ?と当初は思ったりもしましたが、そうではなくチェコでは普通のことでした。チェコに嫁いだ日本人の友人とも時々アイロンがけについて、話のネタになることも多くあります。
そして実はこれはチェコだけではなくヨーロッパでは一般的なようです。

<引っ越し祝いにアイロンをもらう>

私はチェコに引っ越してきた当初、電化製品、食器や鍋などのキッチン用品も全くありませんでした。
チェコの賃貸には、家具や電化製品など一式丸々ついていて、それをそのまま借りるという住まいもあるのですが私の場合はそうでなかったのです。
一から全部揃えるのは費用も莫大ということもあり、新品から中古品まで生活に必要なものをある程度チェコの身内からもらったりしたのですがその中にはもちろんアイロンと大きなアイロン台がありました(笑)立ったままアイロンがけができるクリーニング屋さんにありそうな大きなアイロン台です。

アイロンしろってことですよね(笑)

チェコ人にとってはアイロンとアイロン台は必要不可欠なアイテムなんでしょう。ちなみにですが、私はそこまで頻繁にアイロンをしません。シャツなどはアイロンがけすることもありますが、パンツなどはアイロンがけしていません。

私自身は「アイロンがけをしてくれ」と家族に言われたことはないのですが、旦那さんや義両親から言われたことがあるという友人の話も聞いたことがあるので、アイロン命の家庭も多いことが伺えますね。
パンツや靴下にまでアイロンをかけるということは、結構な重労働です。

本当にすごいな...と毎回感心しています。

<なぜアイロンがけをする?>

なぜそんなにアイロン、アイロン、アイロンなのか?と最初の頃は疑問でしたが、暮らしていくにつれて、アイロンがけするには意味があることに気づきました。

外干ししない

まず最初に挙げられるのは「外干しをしない」ということ。そもそも、チェコの都心部などでは外干しできるスペースがないことも多いです。ただ、バルコニーがあるアパートや、庭がある住居の場合は、洗濯物を外干ししている光景も見かけます。
そういう私は日本の癖が抜けずに外で干したい派なので、天気がいい日は外干ししています。
また、チェコは住むアパートにもよりますが共有の庭スペースがあるアパートもあり、その共有の庭スペースに洗濯物を干している人もいますし、乾燥機がある家庭では乾燥機で乾かすことと思います。
その他には地下に洗濯を干すスペースがあるアパートも見かけたことがあります。そのアパートの住民が洗濯物をそこに干すので、たくさんの洗濯物が地下に並んでいて少し驚きました。

実際のところ、外干しか室内干しか?と考えると室内干しの方が多いように感じます。
でも、室内干しするとどうしても湿った感じが否めないんですよね。日本でも梅雨時期なんかはそうですが、室内干しって少し匂いもありますし。このような点から、アイロンがけの熱で消毒殺菌をして、パキっと仕上げるというのもアイロンがけをする理由の1つ。アイロンしていない=消毒されていない、と感じる人もいるんだとか。

水の違い

以前、別の記事で「チェコの水事情」についてご紹介していますが、日本の水は軟水ですが、チェコの水は硬水です。
日本にいた頃は脱水してから洗濯物を干す時に、パンパン!!!としわを伸ばしながら干していました。
そのためか、そこまでしわしわなイメージはなく、アイロンをかけないことも多々ありました。
ところが、チェコではいくらパンパンやっても、しわは日本の時より多い気がします。
そしてちょっとゴワゴワした感じ。
洗剤や柔軟剤の違い?と思ったりもしましたが、水の違いも関係しているそうです。水が違うとこうも影響してくるんですね。

乾燥機で乾燥させるから

乾燥機を使って乾燥させると、やはりどうしてもシワだらけになってしまいますよね。そのため、やはりアイロンをするという単純な理由です。

アイロンがけは結構手間がかかるし、できればしないで済ませたいと思う私ですが、やはりアイロンがけをしたシャツなどは着てみると気持ちいいなと感じます。
また、チェコは冬がとても長く、外干しできない日も多いのでやはりアイロンを使って消毒する方がいいのかも?と思うようにもなりました。
ただ、洗濯物全てをアイロンがけするのは重労働。
その辺りはうまく手抜きをしながらやりくりしていきたいですね。