チェコのスーパーで支払いをするときのコツ~棘の避け方~

2017年06月21日

『チェコのネ』で書いてみた記事の一部です。先日私にメッセージを送ってきてくださった方のような、チェコに移られてきた方や、旅行で来られている方への記事です。

スーパーのレジで、なんでこんなひどい対応をするのだろう、と思うことも多々あります。レジで人が並んでいて、追加でレジを開いたときに、日本のように「お次の方からどうぞ」はありません。早い者勝ちです。電車に乗るときも同じことが起きます。
 レジが空きそうだと感じたら(店内のアナウンスで「レジに来てください」とあると、追加だな、と察しがつきやすいです)空きそうなレジに駆け出す人がいます。(ただ、レジの機械がうまく作動しなくて結果待たされ続ける、というケースもあったりします。)旅行で来られた方には、こういう目に遭わないでほしいと願うばかりですが、住んでいる方にとっては方法は回避方法があります。

一番手っ取り早いのは「イイヒト」を探すことです。いつも行くスーパーだったら、大体店員さんも同じ人です。見た目は強面でもレジの対応は柔らかい人、品物の値段を覚えていなくて待たされることはあっても、丁寧に対応してくれる人が一人はいます。そういう人を見つけてその人のいるレジに並ぶのがお薦めです。

大体私が買い物をすると、止まるのが野菜と果物です。大きいスーパーでは自分で重さを計ってバーコードの入ったシールを自分で貼ってレジに行く形ですが、小さなスーパーではレジで店員さんが計ります。よく止まるのが白菜と柿と梨です。チェコ人の買う方の数が少ないので、店員さんも名前と料金が把握できていないケースが多いです。

 チェコのレジでは自分で買った品物を袋に入れます。(スーパーの袋は有料です。)

みなさん袋に入れるペースがとても速いです。普段こんなに手際よく動いている瞬間を見かけないため余計にびっくりします。レジの店員さんがぽんぽん流してくる商品をさっささっさと袋に入れていきます。
私が袋やリュックに入れるのが遅く、その後財布を出そうとしていると、「遅いぞ」オーラが湯気のように店員、並んでいる別のお客さんからみなぎっています。
 これを回避するコツは、大きくて初めに底に入れたくなるようなものを初めに並べておき、 後半に計量が必要な野菜や果物をレジに置き、数秒の時間をつくり、その間に他のものを袋に入れる、です。店員さんが野菜の名前がわからずに探す場合はさらに時間が稼げますし、その場合「遅いぞオーラ」を回避することができます。ベルトコンベアー式に商品を通していくので、逆算して並べればスムーズにしまえます。
 
 熟練の店員さんだとさっさと計算してくれるのですが、時々放り投げるような対応の人もいます。なので私は、この店員さんの列の方が並んでいなくて、さらに別の店員さんが柿の値段がわからなくてレジが停滞するのがわかっていても、人当たりのよい店員さんのところで買ったりします。

 気分が悪くならないからです。

 スーパーの数もそんなにたくさんあるわけではないので、「こんな目にあったお店にはもう二度といかない」というわけにはいかないです。

 なので私は「イイヒト探し」をして、決めたところに行くようにしています。

 小さいことなのですが、こういう些細なイヤな目が、とげのように刺さり続けることがあります。旅行者の方の場合、どんなに美しい建物や景色の印象より、スーパーやレストランでの体験だけが記憶に残ってしまう方もいたりします。だったら初めから棘を避ける方法を知っておけば、それだけでまったく違う気持ちで買い物を終えることができます。

 ぜひ「イイヒト探し」をチェコで暮らされる際に特にですが、また、チェコでなくても、身の回りの暮らしの中でお探しになってください。そういう方は、気持ちを救ってくれるだけでなく、手袋のように、もしかしたら傷にななりそうだったところを、傷にならずにすむように守ってくれる存在です。また、そんな手袋になるような小さなワザを発見して楽しい日々を過ごしていただけたらと思います。
今日も素敵な一日をお過ごしください。