チェコのいいところ、好きなところ

2021年11月25日

チェコで暮らし、チェコ人と生活を共にしていると、「チェコのここが好きだな」とか「チェコのこういうところいいよね」と思う部分が度々出てきます。チェコ在住の筆者が感じた日本とは違ったチェコのいいところ、好きなところをご紹介していきます。

<自然との距離が近い>

チェコのいいところであり、一番好きだなと感じる部分は「自然との距離が近い」ということです。
私自身は日本では地方都市の出身で、現在住んでいるのもチェコの地方都市ですが、チェコの地方都市は特に自然との距離が近いと感じます。
そしてチェコ人は自然の中で過ごすのが大好きなので、歩くコースも森の中だったりしますし、サイクリングに行くのも森を通って行くこともあります。
自然の中では季節の移り変わりを感じることもできますよね。また、チェコ人と言えばキノコ狩りが好きな国民なので、小さな子供もキノコ狩りに行ったりします。子供にとっても森、自然はとても身近なものです。
拾ってきた松ぼっくりや木の枝や葉っぱ、どんぐりなどを使って子供たちは上手に遊びます。大人たちも上手にリースを作ったり、デコレーションを作る人も多くいます。自然のものを使って作るというこういう辺りは、チェコ人のセンスのよさには敵わない気がしています。
地方都市に限らずプラハなどの都市部であっても、大きな公園も結構たくさんありますし、街中から少し離れただけでも木々が多くあるので、チェコは自然がとても身近にあると言える環境です。
また、チェコは内陸国なので海がないという点は非常に残念ですが、川はいくつかあります。有名な川としてはヴルタヴァ川(モルダウ)がありますが、ブルタヴァ川でも泳ぐこともできますし夏はカヤックなども楽しめます。
夏は自然の中でキャンプする人も多く、自然の中で遊び、自然のものを使って何かをするということが、チェコ人はとても上手な気がします。
チェコで暮らすようになってからは、自然が大好きなチェコ人の暮らし方が好きだなと感じるようになりました。

<高齢者に優しい>

次に挙げられるチェコのいいな、好きだなと思う部分は、高齢者に優しいところです。
バスなどの公共交通機関に乗っている時に、高齢者がバスに乗ってくると席に座っている人が必ず高齢者に声をかけて席を譲ります。そして歩くのが大変そうな高齢者の方がいると手を引いて座らせてあげるような光景もよく見かけます。

高齢者や身体の不自由な方専用の席もあったりしますが、そうでない席であっても若い人や元気な人は自ら進んで席を譲ります。席を譲ってもらったおじいちゃんやおばあちゃんは「ありがとうね」と言って座る人もいれば中には「次で降りるから大丈夫ですよ、ありがとう」と言ってくる人もいます。
頭や首、腕に大きなタトゥーが入っていて一見怖そうに見える人が同じバスに乗っていた時に高齢者が乗り込んできたらサッと席を立ち「どうぞ」と席を譲っているのを見たことがあるのですがこの時に人間は見た目ではないな、と感じました。
とてもスマートで慣れたような感じだったので日頃からもこうやって席を譲っているのでしょう。日本にいた時の私は、高齢者の方が乗ってきた時には「どうしようかな、声をかけようかな?」と一瞬躊躇することも多かったのですが、チェコに来てからは近くに高齢者の方がいる時には声をかけることに躊躇することがなくなりました。

チェコでいいなと感じたこの部分は私自身、スマートにできるようになりたいなといつも思っています。

<子供、ベビーカー連れにも優しい>

チェコのいいところで好きなところは、高齢者はもちろんですが子供やベビーカー連れのお母さんにも優しいところです。ベビーカーでバスや公共交通機関に乗るのって、日本だと少し躊躇してしまう話もよく聞きますし、邪魔だと感じる人も実際多いと思います。日本のような満員電車にベビーカーが乗り込んでくると結構大変なので、気持ちも理解できます。
ただ、チェコではベビーカーが乗り込んでくるとサッとよけてくれます。満員の場合は難しい時もありますが、それでも少しでもスペースをあけるように周りの人が配慮してくれます。赤ちゃんが泣いていても、嫌な顔する人はいません。赤ちゃんが泣くのは当たり前だからです。また、ベビーカーをバスに乗せたり、降ろしたりする時に助けが必要な場合はベビーカーをひいているお母さんがドアの近くにいる人に声をかけて乗せたり降ろすのを手伝ってくれることもよくあります。

日本だとこういう場面はなかなか想像できないかもしれないですが、ベビーカーをひくお母さんはこういった時に遠慮などしません。迷惑だとかそんな風には誰も思っていないのです。この辺りがチェコのとてもいいところだなと思うし、好きなところでもあります。

<本音で語る>

チェコ人の好きだなと思う部分として、「本音で語る」人が多いところです。基本的に初対面の人に対しては不愛想な人が多いチェコ人ですが、仲よくなるととてもお喋りな人が多くいます。

「自分の言い分を言いたい!聞いて!」という感じで、自分の意見を主張したい、言いたい人が多いせいか、とてもお喋りなのですが、言っていることは本音が多く、裏がない人が多いように思います。よくも悪くも「ズバッ」という性格の人が多いので喧嘩になることもありますが、家族や友人が間違っていることをしたら、きちんと指摘しあいます。

日本では心を開いた人でないとなかなか本音を話せないという人も多いと思いますが、チェコではよくも悪くも本音勝負のようなところがあるので、正直な人が多いのかなとポジテイブに捉えています。

私が感じているチェコのいいところ、好きなところを挙げてみました。
チェコ人は初対面では不愛想な人も多いのですが、困っている人がいたら助けなくては!と思う人が多いようです。

チェコに暮らしていると、もちろんいいところばかりではなく悪い部分も目に付くことはありますが、いい部分をたくさん見つけていきたいものですね。