知っておくと便利!チェコのトイレ事情

2021年02月14日

日本にいると、駅も公園も、ショッピングモールなど、どこに行ってもトイレは無料ですよね。チェコはそうとはいきません。
そうなんです、チェコの公衆トイレは「有料」なところがほとんどです。
今回は事前に知っておくと少し役立つかもしれないチェコのトイレ事情についてご紹介していきます。

<公衆トイレは有料>

チェコを訪れる時、公衆トイレは基本的に有料!と思っていた方がいいでしょう。チェコに限らずお隣のドイツなども有料ですし、ヨーロッパの国ではトイレは有料という国が何か国かあります。
トイレを掃除したり管理費に充てられるようです。

<トイレの表記>

チェコ語で「トイレ」は「záchod(ザーホド)」です。
トイレを探す時、日本人にもわかりやすい「WC」という表記もあります。

トイレで男性、女性の絵が描かれていればすぐわかりますが、以下のような表記もあります。
ženy、dámy=女性トイレ
Muži、páni=男性トイレ

<公衆トイレ料金>

公衆の有料のトイレを利用する場合、トイレ料金を支払います。
トイレ料金ですが、5czk10czk15czk20czkをよく見かけます。

※チェコの通貨=CZK(チェココルナ)
※レートは都度変動がありますが1CZK5円くらいで計算するといいでしょう

私が時々利用するトイレは大体が5czkなので、20czkのトイレだと「高いな~」と感じてしまいます。
ちなみにプラハ本駅のトイレは20czkです(変動している可能性有)
チェコはチップが必要な国なので、「トイレが有料=トイレ使用のチップ」 と考えればいいのかもしれませんね。

<トイレ料金の支払い方>

■トイレの入り口に管理人がいる場合 
→ 直接支払う。コインで支払う方がベターですが、もしコインがなくてもお釣りを出してくれます。以前よく利用していた地方都市のショッピングモールのトイレでは番号がついた鍵を渡され、ドアにその番号が書かれたトイレを使用するというパターンもありました。

■自動改札機タイプ
→入口にコインを投入する機械があるので、そこにコインを投入。基本的にはコインのみ使用可。ゲートが開くタイプと、バーを自分で押して入るタイプがあります。

<有料トイレはどこ?>

■観光地
チェコに旅行に来る場合、多くの人が訪れるのがやはり観光地。
人気の観光地であるプラハ城やチェスキークルムロフ城にあるトイレは有料です。
また、チェコには古城が多くあり、中には無料のトイレもありますが、有料がほとんどです。

■ショッピングモール
ショッピングモールのトイレは有料の場所が多いです。ただし、プラハの中の観光客が多いショッピングモールのトイレでも無料の場所があったりするので、こればかりは判別が難しいのですが、基本的には有料。プラハのNáměstí Republikyにあるショッピングモール「Palladiu」のトイレは無料です。トイレは自動改札タイプがほとんどで、比較的綺麗なトイレが多い印象です。

■駅
駅のトイレは、大きな駅だと自動改札タイプが多い印象です。小さな駅の場合はトイレの一角に管理人がいて、そこでコインを渡して入ることが多いです。また、駅によってはそのトイレ管理人がおらず、トイレに鍵がかかっていることがあります。その場合は、駅の窓口の駅員さんにトイレに行きたい旨を伝え駅員さんにトイレ料金を支払って鍵を借り、トイレ使用後にはまた駅員さんに鍵を返却します。

■ファストフード店
マクドナルドなどのファストフード店のトイレも有料なところがほとんど。逆を言うと、食事をせずトイレだけの利用も可能です。但し飲食をした場合、レシートにバーコード(QRコード)がついていて、そのコードをトイレの自動改札にかざすとトイレを無料で使用できる店も中にはあります。また、地方都市のマクドナルドやKFCなどでは、コードなども不要で無料で入れる場所もあります。基本的にはファストフード店のトイレは有料ですが、無料だったらラッキー!という感じでしょうか。

<無料トイレはどこ?>

電車の中
駅のトイレは有料ですが、電車の中にあるトイレは無料です。目的の駅に到着する前に電車の中にあるトイレを利用するのも一つの手段です。車両が新しい電車のトイレはトイレも新しくて綺麗なことが多いのですが、チェコでは古くて味がある車両の電車も多く、その場合はトイレも汚いです。私は電車に乗ることが多く、トイレも近いので汚くても致し方なく使いますが、便座に座る前にトイレットペーパーで拭いて使ったりします。汚いから苦手という日本人もいるようです。また、長距離バスにトイレがついている場合は無料で利用できます。

■レストランやカフェのトイレ
レストランやカフェなど飲食店のトイレはほとんどが無料です。但し観光地にあるレストランでトイレのみを貸し出しているレストランなどもあり、その場合は有料です。レストランやカフェでは、食事をしたお客さんにはトイレを無料開放しているところがほとんどですが、面倒なパターンとしてはスタッフにトイレの鍵を借りたり、トイレに入るためのパスワードを教えてもらって、そのパスワードを入力して入る。というトイレも中にはあります。ただ、一般的なレストランやカフェでは食事をしたりコーヒーを飲んだりすればトイレは無料で使用できます。

■美術館や博物館などのトイレ
美術館や博物館などは入場料を支払って入っているからなのか、基本的にはトイレは無料です。

■大型スーパー
旅行中はもしかしたらあまり郊外の大型スーパーに立ち寄ることは少ないかもしれませんが、郊外にある駐車場付きの大型スーパーのトイレは無料のところがほとんどです。

チェコの公衆トイレは有料の割に綺麗とは限らないのが残念なところ。なぜか便座が濡れていたり、トイレットペーパーが散らばっていたりすることも多いので、トイレに座る前に便座が濡れていないかチェックするのがおすすめです。また、トイレットペーパーの質がひどかったり、中にはトイレの個室に鍵がかけられないトイレもあります。鍵がかけられない場合は、ドアを閉めると「使用中です。入ってますよ」の合図になります。

そのため、使用後にはドアを開けてからトイレを出ます。また、自動改札のトイレなどはお札が使えずコインのみになるので、トイレ用に小銭を別に用意しておくのがおすすめです。カードは使えません(使えるところを見たことがないです)

私は普段5czk10czkのコインをお釣りなどで渡された時には、トイレ用として別に保管しておいたりします。チェコのトイレ事情をご紹介しましたが、日本のトイレは綺麗で無料で素晴らしい。といつも感じています。