チェコのチップ事情

2021年02月15日

知っておくと便利!チェコのチップ事情

日本ではチップの習慣は馴染みがないので、チップが必要な国に旅行する時は少しドキドキしますよね。
チェコはズバリ、「チップが必要な国」の部類に当てはまります。
チェコに来たら「チップは渡すもの」と思っておくといいでしょう。
チップに慣れないのでどのようなタイミングで、いくらくらい渡したらいいのか?
などが分からず、アタフタしてしまう方もいるかもしれませんね。

今回は事前に知っておくとチェコ旅行もスムーズになる!チップについてご紹介していきます。

【レストラン、カフェ、居酒屋など】

合計料金の10パーセントがチップの目安。
必ずしも10パーセントというわけではなく、サービスの質が悪かったら渡さないこともあります。但し、「サービスの質」というものの基準がチェコと日本では異なるんです。
日本では料理が出てくるのが遅かったり、スタッフが不愛想だったりすると「サービスの質が悪い」と感じる人もいるかもしれません。ただ、チェコではスタッフが不愛想なのはよくあることで、レストランに限らず無愛想な人が実に多いこと!
不愛想すぎて凹むこともあるくらいです。それが普通なんです、チェコでは。。。
素敵なサービスをしてくれる人に会ったら、天使のように見えてきます。

また、料理が出るのが遅くても文句を言う人を私は見かけたことがありません。
そのため、日本のようなサービスを基準にして考えるのはやめて、普通にオーダーした料理が出てきて食事をしたのならば、チェコでは「通常のサービス」であり、よほど嫌な思いをしたのでなければ「チップを渡す」のが一般的です。

ただし、注意が必要な点としてはプラハの観光中心地の観光客が多いレストランでは既にサービス料としてレシートに込みになっていることもあります。
その場合はチップを渡す必要はありません。そのようなレストランに行く場合は、レシートにサービス料が含まれているか確認するといいでしょう。

また、高級レストランの場合は15パーセント以上渡してもいいでしょう。クレジットカード払いではなく現金でチップを渡す場合には、小額のコインを何枚も渡すのはスマートではありません。できればかっこよくスマートに渡せるようにチップ用のお金を予め用意しておくのもおすすめです。ファストフードなどの場合は基本的にはチップは必要ありませんが、レジの横にチップの箱があったらそこに小銭を入れたり、お釣りが少額になる場合は「お釣りはいらないよ」と言うこともあります。

【チップの計算方法】

さて、チップの計算ですが10パーセントが目安と書きましたがぴったり10パーセントを計算して払う必要はありません。チップ金額に決まりはないので、5,10などのキリのいい金額にして切り上げにして渡すのがスムーズです。
※チェコの通貨=CZKチェココルナ)、チェコ国内ではと表記されていることが多くあります。

<チップの簡単な相場例>
89 Kč、91 Kč の場合 → キリのいい100 Kč
101 Kč の場合 →110 Kč(105 KčでもOK!)
26 Kč の場合 → 30 Kč
116 Kč の場合 → 120 Kč(125 Kč、130 Kčなどキリのいい数字でもOK!)

【チップの渡し方】
チップの計算方法がなんとなくわかったら、次はチップをいよいよ渡すタイミングです。
チェコのレストランは支払いはテーブルで済ませるパターンが多いです。「会計をお願いします」と伝えると、レシートを持ってきて「合計〇〇Kčです」と言われます。言われた合計金額より多めの、チップ込みの金額を伝えてお金を渡します。その時に、大きな金額のお札しかなくておつりが欲しい場合もありますよね。その場合は、チップ込みで支払いたい金額を伝えればおつりを持ってきてくれます。

  • 合計金額が230Kčでチップを含めて250Kčを支払いたいけど、500Kč札や1000Kč札しかない場合

→支払いたい金額「250Kč」 を伝えると、おつりの250Kč、ないしは750Kčを用意してくれます。

  • 合計金額が90Kčでチップを含めて100Kčを支払いたい。100Kč札がちょうどある場合

→そのまま100Kčを渡して「おつりはいりません」と伝える。

また、クレジットカードで支払いする場合も同様に、チップ込みの金額を伝えます。ごく稀ではありますが、チップ抜きの合計金額でしかクレジットカード払いができないというレストランも中にはあります。その場合は、スタッフに直接チップを現金で手渡しするなどします。一般的にはその場でスタッフに渡す人が多いですが、アタフタしてしまって渡しそびれた!なんていう場合は、テーブルの上に置いておくのもOKです。アメリカやカナダなどでは、テーブルに残すなどというチップの渡し方もよく見られますが、チェコでは会計時にチップ込みの金額を渡すパターンが多い気がします。

【ホテル】
チップが必要な国ではありますが、実はチェコのホテルではチップは基本的には必要ありません。もし連泊する場合などは部屋を綺麗にしてくれるスタッフのために、チップを20Kčくらい置いておくといいでしょう。また、高級ホテルで荷物を部屋に運んでもらったりルームサービスを頼んだ場合は、担当してくれたスタッフに直接手渡しでチップを渡してもいいと思います。
【タクシー】
タクシーはレストランと同様に10パーセントが目安ですが、そこまで厳密に計算するというわけではなく端数を切り上げにして、チップ込みの金額として基本的にはお釣りのないように渡すことが多いです。お釣りをもらいたい場合はレストランと同じように、支払いたい金額を伝えお釣りをもらいます。

今回はチェコのチップ事情について触れてみました。
チップは慣れないと渡すタイミングなどが難しかったりしますが、あまり難しく考えずに受けたサービスに対して「キリのいい金額で上乗せして支払えばOK」というくらいの気持ちでいいと思います。