知っていた方がいいかも?チェコの卵事情

2022年01月01日

卵は料理によく使う食材の1つですね。
私自身は卵料理が大好きなので卵をよく買ったり譲ってもらったりします。
チェコの卵事情は日本と若干異なっていることもあり、最初の頃は驚いたりもしました。今回、私自身驚いたことや知らないよりも知っていた方がいいかもしれないチェコの卵事情についてご紹介していきます!

<卵は開けてチェックをする>
チェコのスーパーで驚くことの1つが、卵。日本のスーパーで卵を購入する時、大体が透明のパックに入っていますよね?
チェコは紙のパックに入って売られています。そして購入する時にはチェックが必要です。
というのも、卵が割れていたり、ヒビが入っていたりするものがよくあるのです。

そのため、パックを開けて目視でチェックします。そうなんです、チェコでは卵のパックを開けてもいいんです!
この卵のパックを開けてもいいという時点でも日本と違うから驚きますが、パックは簡単に開けられるので、パックを開けて卵が割れていないか?をチェックします。割れた卵が入っているであろうパックは結構ひどい状態で無造作に放置されてたり、紙のパックなので卵が漏れてパックに染み込んでるなんてことも・・・
大雑把というか自由と言うか、管理に関しても日本との大きな違いを感じる瞬間です。また、日本とは違って驚く点としては、チェコの卵は鶏の羽が付いていたり糞がついているものも多くあります。
実際、糞だらけで汚い卵もよくあります。「汚いな・・」と思っていた時期もありましたが、慣れとは恐ろしいもので糞付きでも慣れてしまうようになりました。

<卵の購入時には数字をチェック>
チェコで卵を買う時に、卵に数字などが入っていますが、これにはきちんと意味があります。

「2-CZ-1234」と書かれていますが、その意味を探っていくと・・・・
まず一番最初に書かれている数字をチェックします。
一番最初の数字は鶏の「飼育状態」を表しています。

0 =有機農場で育てられている。エサもよいものを食べてよい状況で育てられた鶏の卵
1 = 放し飼いで育てられている鶏の卵
2 =室内での放し飼いで育てられている鶏の卵
3 =ケージ飼いで育てられている鶏の卵

そして数字の次は生産国が書かれています。

CZ=チェコ
SK=スロバキア
LT=リトアニア
PL=ポーランド
DE=ドイツ

そして最後の4桁は生産者ナンバーなんだそう。
上記内容を当てはめて読んでいくと「2-CZ-1234」は「室内での放し飼いで育てられたチェコ産の卵」

ということになります。
一度覚えてしまえば簡単なので、スーパーの卵をチェックしてみてくださいね。
BIOショップ(オーガニックショップ)などでは「0」の卵が売られていたり、大型スーパーでもBIOの「0」を置いているところもあります。
また、これらの数字はチェコに限らずEUでは統一されているようです。
私自身はチェコ以外の国で卵を確認したことがないのですが、チェコ隣国なども恐らく同じ表記がされているかと思います。

<田舎では鶏を育てている人がいる>
チェコで驚いたことの1つとして、地方都市では鶏を育てている人がいること
地方都市や田舎の村などでは家の庭が広いのが、鶏を飼える一番の理由だと思いますが、普通のお宅で鶏を飼っていたりするのも驚く点ですよね。
田舎の村に住む知り合いに聞いてみると、結構な割合で鶏を飼っていて育てています。

我が家は、夫の知り合いで鶏を飼っている知人からよく卵を譲ってもらっています。
但し、鶏の卵で彼らは生計を立てているわけではなく、あくまでも庭で普通に飼っている鶏が産んでいる卵なので卵の量にももちろんバラツキもあり、卵が欲しい数日前からお願いの連絡をします。
鶏の調子がいいのか早い時には頼んだ翌日には10個くらいは届くのですが、そうでない時は2~3日待って8個なんて言う時もあります。
こういった場合は、購入時にチェックする数字なんかはもちろん記載されていませんし、糞や草なんかもたくさんついていたりしてとても驚きますが、それでも新鮮な卵というだけで何だかうれしくなります。

<生卵は食べる?食べない?>
日本ではスーパーで普通に買える卵、生のままご飯にかけて卵かけごはんも可能ですよね。
ただ、チェコの生卵はどんなに新鮮であっても、チェコの家族には「食べるな」と私は言われています。

チェコの卵は殻が結構汚れていますし、サルモネラ菌の恐れもあるからという理由です。
ヨーロッパではサルモネラワクチンを打っていないのが普通とのことで、生卵を食べることにより下痢や嘔吐などの食中毒を引き起こす可能性もあるのです。
チェコではTatarák(タタラーク)という生の牛肉の料理があり、生卵がのった状態で提供する店もあります。この場合の生卵は大丈夫な卵であると信じたいところですね。私自身、どうしても卵かけごはんが食べたくなった時があり、実はこっそり2~3回食べたことがあります。幸いにも食中毒は起こさず大丈夫でしたが、こればかりは運かもしれません。

チェコ人は基本的に生では食べないので、生卵を食べる場合はあくまでも自己判断ということになりますが、個人的には全くおすすめしません。生卵を食べる日本人の方がむしろ珍しいのかもしれませんね。
また、卵を洗うとサルモネラ菌が入りやすい話も耳にしますが、卵の殻に糞がたくさんついているものは、卵を割った時に中に入ってしまうのを避けるために、使用直前に一旦水洗いして使っているチェコの友人もいました。

何が正解かは分からないのですが、卵を洗って使用するくらい汚い卵があるのも日本と違うので驚きますね。但し、私はまだチェコで遭遇したことがないのですが、近隣国ではサルモネラワクチンを打っている卵もあるという話も聞くので、探してみたら見つかるかもしれません。この場合は安心して卵かけごはんが食べられますね!

身近な食材「卵」。

色んな料理に使えて便利な食材ではありますが、ここでも日本とチェコの違いを感じます。

チェコで卵を食べる時には火を通してから食べる方が無難な気はしています。