チェコの道路

2023年07月24日

チェコの道路は、日本の道路と比較すると絶対的に質が劣ります。
高速道路などは、日本の道路と遜色なく感じますが、一般的な生活道路、街の道は日本のものと比べ物にならないほど遅れています。

日本であれば、殆どの道、どんなに細い抜け道であろうともアスファルトで整備され穴が開いたまま何ヶ月も放置されると言うことは、行政としても、日本人の気質としてもあまりないと思います。
あったとしても何年も放置されることはないですよね。それが、チェコでは割と日常的に見かける穴ボコです。

穴にも2種類あり、工事を前提とした機械で切り取られた状態のもの。もう一方は、道路の劣化により開いた穴。
冬の間、積雪による路面の凍結が招くスリップ事故を防ぐ為に塩を撒きます。この影響もあってアスファルトに穴が開きやすくなると言われています。工事を前提とした整えられた段差も日常的に放置されています。
対向車とすれ違う際は注意が必要です。この段差に対しゆっくりと速度を落としガタンとなるショックが少なくなるよう注意して走行します。

いつもこの状況が不思議でたまりません。
こんなに不便な状況で、みんなが困っているのになぜ、こんな状況で道路工事を止めているのか?
例えば、日本の東名高速道路の場合、日中は走行量も多い為夜間工事を短期集中的に行うなどと方法はある様に思うのですが。
行政の予算によるところもあるのかと思いますが、いつもチェコは休みがちに映ります。日本人は勤勉すぎるのでしょうか。

チェコでは、11月に入ると冬タイヤへの交換が義務づけられています。

早い年は11月に雪が降ることもあるので、大体12月1月2月3月までは外での工事は行われません。4月5月6月7月が道路工事のピークになりますが、7月8月の2ヶ月は子供達の夏休みが始まり、それに合わせて休暇を取る人が多い為ほとんどが機能していない感が否めません。

夏休みは、多くの人がイタリアやクロアチアの海を目指して出掛けます。
飛行機を使う人もいますが、ヨーロッパは地続きの為ほとんどが陸路を選びます。
夏季期間の中途半端ぶりはあり得ません。
不意に渋滞が始まり、原因が工事による片側走行とわかり減速のまま工事現場に辿り着くと誰もいない!一人も働いている人がいない!と言うシーンをよく見かけます。

この暑さの中(時々夏は38度近くになります)、アスファルトの補修は無理があるのは頷けます。
一方、このやりっ放し感はどうなの?と自問自答します。
恐らく、朝の4時から8時まで工事しているのに違いありません。恐らく。

穴ポコポコポコ
穴ポコポコポコ

二つ目の穴(塩害による劣化)もまた修復に時間がかかります。

いつも通っている道であれば、どこに穴が開いているのか把握していますが不慣れな道の穴にはいつも驚かされます。
直した穴がまた開き、新しい穴が増えアスファルトの上塗りを次の年も根気よく待ち続け。

この永遠に終わらないような道路の穴とチェコは毎年格闘しています。

改めて日本の道路は素晴らしいなと感心します。