【なっちゃん記事】2020年11月4日ロックダウン真っ只中のチェコ・プラハ
こんにちは。
2020年3月11日、WHOが新型コロナウイルスの流行についてパンデミック宣言してから数日後、すぐにチェコでも非常事態宣言が発令され首都封鎖(ロックダウン)となりました。
あれから約7ヶ月後の10月22日、欧州での10万人あたりの感染者数がワーストクラスとなり再びロックダウンとなってしまいました。
当初のロックダウンから今日まで、外国人の入国は基本的には出来ませんので(長期滞在ビザなどを保有する外国人は例外)パンデミック真っ只中のチェコ・プラハの生の状況をお伝えしていきたいと思います!
こちらはプラハの中心地にある旧市街地広場(Staroměstské náměstí)
ゴシック様式のティーン教会とバロッテク様式の聖ミクラーシュ教会を含むさまざまな建築様式を見ることができます。
普段は観光客で大変賑わう場所で、小さな売店もずらりとこの広場の周りに広がり、シャボン玉を吹くお兄さんやパフォーマーもいてさすがチェコの首都プラハ!といった感じですが
現在はほぼ全てのお店が閉まっており、ちらほら歩いている人がいるのみです。(不要不急以外の外出は禁止ですがお散歩はOKのため)
プラハの中心地でよく見かけるトゥルデニーク(Trdelník)と呼ばれる日本のパンのコルネに似た伝統のお菓子のお店は何件か開いていました。今回の規制でも、スーパーなどの食料品店以外はお店を開けてはいけない決まりですがテイクアウトのみでしたらお店は開けられるのでトゥルデニークのお店もテイクアウトのみで開いていましたが、なんせ観光客どころか人もいないのに何店舗か空いていたので、なんだか寂しい雰囲気が増強していました。。
チェコの歴史を、この広場なしには語れないほど重要な場所となっているので是非チェコにこられた際は訪れてみて下さい!
こちらは先ほどお伝えしました"プラハの天文時計"(Pražský orloj)
太陽、空、月の位置などの天文図を示すための文字盤「使徒の行進(The Walk of the Apostles)と呼ばれるキリストの使徒などが時間ごとに動く人形仕掛け、それから月々を表す浮き彫りの暦版をもとに作られているそうです。時計は何度も修復されていますが、最も古い部分は天文図の文字盤と時計の機構だそうで、1410年に作られたものなんだそうです。
天文図の文字盤は、宇宙の現在の状態を示すプラネタリウムの原型とも考えられる作りになってるんだとか。なんともロマンチックです。
ちなみに製作者はチェコのカダンという街出身の時計職人ミクラシュさんと、プラハのかの有名なカレル橋大学出身の数学・天文学教授だったヤン・シンデルさんという方。
そして私は全く記憶にありませんが、2011年に日本でのサッポロビールのテレビCMでこの時計塔が登場していたようです!
普段は人が多すぎてこの時計台の真下に行くことがかなり難しかったので、初めて時計台の真下にこんなにも簡単にたどり着きました。笑
広場の少し手前の通りでこんなものを見つけました。
チェルナーマドンナ(černá madona)という日本語で"黒いマドンナ"という名前のケーキ屋さん。
現在はテイクアウトのみで開いていて、ショーウィンドウに可愛らしく美味しそうなケーキと共に存在感バッチリのコロナウイルスでのパンデミックならではのこの"Virus"(ウイルス)と名付けられたケーキが。。
日本ではあまりこう言ったブラックジョークは受け入れられませんが、こういうところはやはりヨーロッパなんだな、と感じさせられましたね。しかも、結構高級そうで可愛らしお店だったので、余計に。。笑
是非食べてみたかったのですが、買っても食べる場所もないので諦めました。
今は結構毎日のようにこのVirusケーキ作っているようです。
店内はお洒落な内装に広めのテーブル席もたくさんあるので、ロックダウン後は店内でケーキとコーヒーやお酒などを楽しめると思います!
さて、こちらは先ほどご紹介した広場から少し歩いた場所にあるプラハで有名なカレル橋(チャールズブリッジとも呼ばれます)の入り口の現在の様子です。
1402年にできた橋だそうで、当初は唯一の旧市街とその周りをつなぐ橋でプラハ橋と呼ばれていたそうですが、1870年より今のカレル橋と呼ばれるようになったんだとか。
橋の両サイドには28体の彫像があり、一つ一つの彫像に意味があります。
普段はたくさんの観光客で大賑わいで、橋の上では楽器の演奏をする人々や、似顔絵を描いてくれる人、お土産の露店が多く並んでいますが、現在は空っぽと言ってもいい景色に変わってしまいました。
去年の9月にもここを訪れたのですが、雰囲気のかけらもなく、まるで違う場所のようで
なんだかちょっとショックで(;o;)橋を渡る気持ちにもなれませんでした。。
補足ですが、このカレル橋の下に流れている川は日本でもよく知られるモルダウ川です!
カレル橋から望むプラハの景色は本当に美しいです。
今回のロックダウンでは、夜9時から朝の5時までの外出は仕事などの例外を除いて禁止となっていますが、それ以外の時間帯でも不要不急以外の外出は原則禁止となっていて学校も全て閉まっていて仕事も自宅からの勤務を推奨しています(これは日本と同じですね)。
が、お散歩や自然鑑賞はOKとなっているのでプラハの中心地やその辺の公園にも日中はお散歩している人や集まっている人々は見かけます。
ちなみに、マスクをつけないで外出した場合や夜間の不要な外出が見つかった場合は罰金等が科せられるので、こういったところが日本との大きな違いですね。
チェコ人の友人に、
「チェコはコロナウイウルスへの規制が厳しすぎるから、みんな反動で反発したくなってまたコロナウイルスが広がってしまったのかな?」と言ったところ
「最初は日本とも変わらないような規制だったんだけど、それでもみんな集まってパーティしたり、集まって酒を飲んだりする事をやめなかったからこうなった。チェコ人は決まりがあっても守らないし、だからこうするしかなかった」と言っていました。
確かに2週間くらい前の夜、私の住むアパートの目の前で楽しそうに10人ほどでバーベキューを楽しんでいる方々がいまして、毎日チェコで1万人ほど感染者が出ている絶賛ロックダウン中に、すごいな。。と思わされたことがあったので、そういうことなんでしょうか。。
確かに2週間くらい前の夜、私の住むアパートの目の前で楽しそうに10人ほどでバーベキューを楽しんでいる方々がいまして、毎日チェコで1万人ほど感染者が出ている絶賛ロックダウン中に、すごいな。。と思わされたことがあったので、そういうことなんでしょうか。。
私は国によってその性格を完全に決めつけたるすることは出来ないと思っていますが、その国々の育つ環境などで元々備わる考え方はあるかもしれないですね。