チェコのたんぽぽのハチミツ
2023年03月29日
たんぽぽのハチミツ
春の訪れと共にたんぽぽの花が草原に咲き乱れます。
一年のうちで一度しか見られない光景、黄色の絨毯が広がります。
チェコ語でたんぽぽのことをpampeliska(パンパリシカ)と言います。
チェコにはこのpampeliskaを使ったとっておきのハチミツがあります。
シロップのようなものですが、たんぽぽのほのかな香りとレモンの爽やかな香りと優しい甘味に美しい黄金色。春を感じるハチミツです。去年、友人から貰ったたんぽぽのハチミツに魅了されシーズン終わりのたんぽぽを急いで400個摘み取り、初めてハチミツを作りました。
冬の間のティータイムにはこのハチミツを入れたハーブティーやお菓子を焼くときなど大活躍します。
今年は咲き始めから、いいお天気の日にはりきって400個摘んできました。
日本では難しいかもしれませんがレシピを紹介します。
- たんぽぽ 400個(花と額の部分だけで茎は使いません)
- レモン 2個
- 水 4L
- 砂糖 2kg
二日目はこのたんぽぽとレモンを布巾で濾します。
たんぽぽのエキスとレモン水に砂糖を加え中火で3時間、焦げないようにゆっくりとかき混ぜトロッとカラメルになる手前まで煮込みます。この時点で、レモンの爽やかな香りとたんぽぽの仄かな香りが漂います。粗熱をとって、瓶に移し保存します。
色といい、香りといい、優しい甘味で蜂蜜ほどコクはないですが、蜂蜜よりフルーティーで私は好きです。
蜂蜜は蜂蜜で養蜂をしている友人から毎年買うのですが、私達は紅茶やハーブティーをよく飲みますからいくらあってもいいものです。
しかもこの時期しか作れないたんぽぽのハチミツ、一度作ると毎年作りたくなります。
長い冬を耐え春に芽吹いた自然の恵みをありがたくいただきます。