犬が暮らしやすい国チェコ

2021年05月15日

チェコで暮らすようになり知ったことの1つが「チェコ人は犬が大好き」ということです。チェコのでは至る所で犬を連れている人を見かけます。愛犬家が多いと言われれるチェコは犬が暮らしやすい国と感じます。

今回はチェコの犬事情をご紹介していきます。

<どこでも犬・犬・犬>

チェコを訪れると気づくかもしれませんが、とにかく犬をよくみかけます。
それもそのはず、チェコは愛犬家が多い国として知られ犬の飼育数も世界トップレベルと言われているんだとか。
プラハの街角でも犬の散歩をしている人を見かけますし、公園に行くと犬を連れている人も多く、そこら中、犬だらけです。朝晩、犬の散歩を欠かさず行っている人にもよく会います。

愛犬家が多いチェコですが、犬だけでなく、猫、鳥など動物や昆虫なども好きな国民だと感じます。

<犬にとって暮らしやすい環境作り>

チェコは愛犬家が多い分、犬にとって暮らしやすい環境が整っており、それは日本とはかなり異なっているように感じます。
どのような点が日本と違うのかというと・・・

・殺処分がない
・ペットショップに犬がいない
・シェルター、ブリーダーなどと交渉し犬を保護、引き取る
・犬のトレーニング
・電車にもバスにも犬は乗車可能
・レストランも入場可能
・公園などには専用の袋がある

上記のような違いが挙げられるかと思います。
次の章で1つ1つ解説していきます。

・殺処分がない
私がチェコの犬事情の中でも一番感激したのは「殺処分がない」ということ。
チェコでは殺処分は禁止されているんだとか。
これは愛犬家にとって、重要な部分だと思います。
私自身、犬を飼っているわけではないですが犬も猫も大好きなので、やはり殺処分は胸が痛みます。
以前、チェコの家族と犬の殺処分について話をしたことがありますが、
「え?日本では殺処分があるの?なぜ?!」と驚かれました。
このように、チェコでは「殺処分するなんてありえない」という認識の人がほとんどだと思います。
日本でも殺処分ゼロを目指し力を入れている地域や、犬を保護したりしているボランテイア団体などのニュースをみかけたりしますが日本全国で殺処分ゼロになるといいなと心から願っています。

・ペットショップに犬がいない
日本のペットショップには仔犬や仔猫がいますよね。チェコのペットショップにはいません。
チェコではペットショップなどの店頭での販売が禁止されています(ヨーロッパの多くの国では禁止されているようです)殺処分をなくすためには、過剰な繁殖はNG。
日本には悪質なペットショップなどがあったり、過酷すぎて目を覆いたくなるような繁殖犬の話などもよく目にしますが、このようなことはチェコではありません。

・シェルター、ブリーダーなどと交渉し犬を保護、引き取る
ペットショップで犬が売られていないとなると、どこで犬を迎え入れるのか?ということになりますが、チェコではシェルターや、ブリーダーと直接交渉して犬を迎え入れます。
実際、チェコでは野良犬というものが存在しないのか、私自身は一度も見たことがありません。
ただ、飼い主に放棄されてしまった犬などは悲しいですが存在するそうです。そのような犬たちは、シェルターで保護されて次の里親を探します。保護された犬たちは病気などがないか?などもしっかりと確認され、大切に育てられます。そしてこのような保護された犬をシェルターから家族に迎え入れる人も多いそう。
もし私は犬を迎え入れる時がきたらシェルターから迎え入れたいなと思っています。また、ブリーダーと直接交渉をし迎え入れることも可能です。多すぎる繁殖はチェコでは禁止されているそう。
チェコのブリーダーは利益が目的ではなく、犬が好きだから世話をしているような感じなのかもしれません。
その点もチェコのいい部分ですね。

・犬のトレーニング
チェコでは犬のトレーニングもよくあります。簡単に言うと犬の「幼稚園」といったところでしょうか。
チェコで見かける犬たちはリードをつけていない時もありますが、どこかに行ってしまうということはほとんどないようです。このようなトレーニングを受けているからでしょう。

・電車にもバスにも犬は乗車可能
チェコの電車やバスには犬が普通に乗ることができます。ゲージなどには入れなくてもよく、口輪をしたら公共機関に乗車ができるのです。(実際、口輪をしていない小型犬もよく乗っていますが)

・レストランも入場可能
これは私がチェコで暮らすようになって驚いたことランキングベスト3くらいに入ります。ただし、どのレストランでも入場できるわけではなく不可の場所もあるようです。その為、事前にレストランなどに確認は必要だと思いますが「ホスポダ」と呼ばれるチェコの地元のおじさんなどが通い詰めるような居酒屋では、よく犬を連れて店内に入っている人を見かけます。犬たちはしつけされているので、むやみに動き回ったりしませんし、飼い主さんの側から離れず椅子やテーブルの下で座っていたりします。
また、夏になるとテラス席などで飲食できる店が増えますが、大体みなさん犬を連れてきています。犬用の水が入った器が置いてある店もあったりして、このような点が犬に優しい国だなあとしみじみ感じます。ただし、スーパーなどの食材を扱う店には入場できません。
スーパーの前には犬をリードで結び、飼い主さんは買い物、犬は外で待っている。という光景もよく目にします。

・公園などには専用の袋がある

専用の袋とは一体・・・?
そう、犬の糞を入れるエチケット袋です。チェコでは犬を飼う場合は頭数分の「犬税」が課せられます。その犬税で、このようなエチケット袋が用意されたり清掃されたりします。公園などにエチケット袋が設置されています。
エチケット袋は紙のものやビニールのものなど街によって種類は様々で、紙のエチケット袋には厚紙が入っており、点線を折ったら糞を拾い集めやすくするためのスコップに早変わりします。
ただ、チェコでも飼い犬の糞を拾わない飼い主もいます。道端に糞が転がっていたり、私がよく行く広い公園でも糞がそのままで気づかずに踏んでしまいそうになることも。そういう時はきちんと拾ってほしいなと感じます。

今回、この記事を下記ながら改めてチェコは犬が暮らしやすい国だと感じています。
犬も猫も大切な家族の一員です。
犬や猫に家族の一員になってもらうには、犬や猫が暮らしやすい環境をしっかり作り、仲良く共存していきたいものですね。