その手を差しのべられるかどうか

2017年03月19日

トラムやバスに乗っていていつも見かける光景に、お年寄りやベビーカーを押している人にすぐに手を差しのべる姿があります。
トラム内で寝る人がいない(夜間の酔っ払いはもちろんいます。)というのもあるかもしれませんが、すぐに気づいて立ち上がり席を譲る姿を一度トラムに乗れば一度はみます。
トラムやバス内で寝る人がいないのは、距離が短いということ、寝たら物取りに自分の荷物を盗まれる危険性があること、が挙げられます。
旧式の電車ですと一人で電車に乗り降りできない(入口が狭いことと段差がありすぎるため)ので誰かの助けが必然的に要ります。
ただ、やはり弱い立場の人には手を差しのべる、という考え方が染みついているのだとおもいます。


外国人警察をはじめ、多くの場所でこてんぱんにされるような目にばっかり遭っていると、これが本当に同じチェコ人なのかと思われされます。
とチェコ人のことを言っておきながら、はたしてどれだけ日本にいたときに自分がこれをできていたかを思い返します。子どもを産むと政府から手当が出るので、チェコでは小さい子どもを連れた方をたくさん見かけます。結婚しないで同棲をずっとするというライフスタイルが受け入れられていることもあり、また、シングルマザーとして申請した方が手当の額が高いということもあり、パートナーと何年も同棲していて子どももいるけれど結婚していないカップルも多く見かけます。(ただし、こども父親の認定(承認?)はあります。)
共働きのケースがほとんどなので、結果高齢出産となり、双子が産まれる確率も高くなっています。
双子用のベビーカーは車体ががっしりしていることもあり、迫力があります。場所も取るわけですがそれにいやな顔をする人を見かけることがありません。
こどもに向かう視線も優しいものがあります。

チェコ人は犬が大好きなので、犬を至るところで見かけます。チェコに来て秋田犬を3頭も見かけるとは思いませんでした。レストランによっては犬を店内に連れて行ってもよいところも多く、だめと書いてあったとしても行儀が良い犬の場合はその場で許可されることも多いです。

犬を連れて歩くと難しい顔をしているチェコ人が笑顔になり話しかけてくることもあります。

都内の通勤電車で譲るも何も身動きが取れないというのもわかりますし、座ったら思わず寝てしまうというのもわかります。席を譲られている方がいらっしゃることも確かです。
ただ、電車に乗ったときに席が譲られるという確信みたいものを感じることはありません。

日本の電車の性能やシステムが素晴らしすぎるがゆえに、逆に人に不満が行ってしまうというのもあるように思います。誰もが乗りやすく設計されているので詰まったりしたらそれは詰まらせた人のせい。

チェコの電車は不満を行ったらきりがない状況なので、逆に人には優しくなるのだろうかと考えることもあります。
座ったら席が外れた、ドアが開かない、窓が開かない、閉まらない。途中で止まる。こういったことが日常茶飯事なので、文句は人にではなく電車や、システムに向かいます。