チェコの冬の風物詩
1月に入り寒気が押し寄せている今日この頃ですが、チェコ国立天然資源環境研究所のデータによると2023年は観測史上最も暖かく年間平均気温は9.7℃。
1991〜2020年の平均気温より1.4℃高かったそうです。
これは1960年以来、現在の高齢者の生涯の間にチェコの平均気温が2.2℃上昇したことになる様です。
すごい事ですよね!最近の日本の夏の暑さを思うと地球規模で気象異常が発生しています。
チェコはヨーロッパの中央に位置する為冬期は平均0〜ー5℃程度ですが、最高−20℃まで下がることも過去にはありましたが最近は地球温暖化の影響で暖冬傾向にあります。
私の住む地域はチェコ北部ですが、住み始めた15年前に比べ格段に積雪量も減ってきましたし、厚い氷が屋外プールや川、池に張ることは一冬に一度あるかないかです。
厚い氷が張ったしても一週間程度で亀裂が入り水溶けが始まります。
今季初めての氷結です。
この厚い氷が張るのを心待ちにしているのが子供達。
なぜなら屋外プールが天然のスケートリンクに早変わりするからです。
氷の厚さが15cm以上になると氷の表面が白く透明になり夏場の活気あるプールの情景とは打って変わり神秘的な氷の世界が広がります。
チェコで人気のあるスポーツが寒冷地ならではのアイスホッケーです。
子供達の憧れの的であるNHLプロアイスホッケー選手はアメリカ、カナダで活躍するスーパースター。
アイスホッケーやアイススケートを習い事にしている子供も多くいますが、身近な冬のスポーツとして親子で子供同士で氷の上を滑ることを自然と修得している姿を見ると微笑ましく、また羨ましく思います。
チェコ人の血に子供の頃からアイスホッケーやアイススケートは組み込まれているものなんだなぁ、、と感心します。
アイスホッケーの世界選手権が毎年4月5月に開催されている事を、日本に住んでいる頃は全く知りませんでした。
この世界大会の常連であるチェコは、大会期間中熱気に包まれます。
冬には冬の楽しみを、お昼頃から暗くなるまで熱心に滑り続ける様子を見ると私にはとても出来ませんが、近年では一年に一度あるかないかの特別な寒さと環境を目一杯、体現する様子に今年も冬が来たのね、、と屋内から眺めています。