クビトバ選手の手術が無事終わりました。

2016年12月21日

ペトラクビトバ選手が泥棒に切り付けられ利き腕である左手に重傷を負ってしまいました。

プロステェヨフというブルノから東北方面へオロモウツという街に近い街にあるマンションの彼女の部屋に泥棒が侵入、幸い命に係わるようなことにはならなかったものの、テニス選手にとって命と同じような、ラケットを握る手にけがを負ってしまいました。

先月の地球の歩き方の特派員記事でチェコのフェドカップ優勝をお伝えし、クビトバ選手は海沿いでオフをリラックスして過ごしている様子がチェコでは紹介されていました。

加害者 は瘦せ型35歳前後身長180㎝、ライトブラをウンのジャケットにベレー帽をかぶっていたそうで、以前逃走中。警察が行方を追っています。

左手の怪我を負ったすべての指の腱、2本の神経の手術が行われました。

医師は、クビトバ選手は若く健康なので、再びテニスを開始できない理由はない、と3時間45分にも及ぶ手術後に見解を述べています。あと2日は病院で過ごし、その後、腱がつながるまで6週間から8週間かかると見込まれているそうです。

四大大会のオーストラリアオープンを含め来シーズンの初めは絶望的となってしまいました。

クビトバ選手が英語でメッセージを伝えてくれています。

"I am shaken, but fortunate to be alive. The injury is severe and I will need to see specialists, but if you know anything about me I am strong and I will fight this. Thank you all again for your love and support and now I would appreciate some privacy while I focus on my recovery."

「私は強いし、みなさんが知っている私のように戦う」フェドカップの、痛みと闘いながらのプレーが浮かびました。

英語のメッセージの後にチェコ語でもう一文メッセージを添えています。

"Nebojte se o mě" ―私のことを心配しないでください―

このニュースが流れたから今日一日沈んだ気持ちで過ごしていましたが、一番つらい本人が逆に周りを気遣ってくれている。

クビトバ選手の回復を祈りつつ自分は自分でできることをしよう、と逆に力をもらってしまいました。

一日も早い快復を、これまで以上のレベルのプレーを見せてくれる日を楽しみに、新しい情報が入り次第お送りします。